大学生コロコロバックパッカーの旅と日常(仮)

アメリカ留学記

藤本克俊。21歳。早稲田大学国際教養学部三年。兵庫県西宮市出身。バイリンガル(関西弁と標準語)。英語はまだまだここから。今まで行った国→シンガポール、ドイツ、フランス、スペイン、イギリス、ベルギー、スイス、イタリア、オーストリア、セルビア、マレーシア、ベトナム、タイ、カンボジア、ラオス、フィリピン、アメリカ、カナダ、キューバ、ボリビア、チリ、ペルー。2015夏東南アジア周遊。2016春ヨーロッパ周遊。2016夏アメリカ周遊。2017夏から一年間アメリカ留学。

武者修行プログラム。

今日は、僕が昨夏参加して本当に人生を変えられたと言える、ターニングポイントとなったプログラムを紹介したいと思います。

 

 

 

紹介と言っても宣伝してもおもしろくないので、僕が昨夏参加した後に振り返って書いた4000文字をそのまま載せようと思います。

 

 

 

それ以上何も語りません。もし興味があればぜひ気軽に声かけるなり説明会行くなりしてみてください。

http://mushashugyo.jp/

 

 

 

 

注意1 めちゃくちゃセンチメンタル?でちょいきもいかもです。笑

    よくこんなこと平気で言えるなッて感じのこと書いてます。笑

    でも完全にありのままのあの時の自分の感情です。ありのままの僕です。

注意2 長いです。笑

 

 

 

 

初めて武者修行を知ったのは和也さんの東大での講演会。和也さんが流していたPVを見て、なぜかはわからないけれど、「絶対に参加しなければいけない。」「自分が行かなくては誰が行くんだ。」というような衝動に駆られました。そしてその講演会中にその場で説明会参加フォームを送りました。直感的に、何か起こるのではないか、信じられないほどの経験ができるのではないかと感じていました。

 

僕はツアーデスクで商品開発に取り組みました。遊軍だったので班の中でのミーティングも全部英語で、最初の方は本当に泣きそうでした。具体的に僕たちの班が作ったツアーは、Amazing Tourといって、「ベトナムの三角帽子をかぶる」や「ベトナム語でありがとうを何て言うのか地元の人に聞いてみる」といったようなお題リストをクリアしていくことで楽しみながらホイアンの魅力を知ってもらおう、といったようなツアーです。実際にベトナムという普段自分のいる環境とは全く異なった世界で新規事業を立ち上げていく中で、海外ビジネス研修という名前の通り、PDCAサイクルを回し続けることや物事の本質を見極めること、しっかりとロジックを立てて物事を考えていくこと、提供価値と手段の違いなど、ビジネス的な要素をたくさん学ぶことができたと思います。ただ、僕が武者修行をおすすめしたい一番の理由は、ただビジネスをする、手法を学ぶといったことだけではなく、周りの人と信頼関係を築いていく過程の中で、自分の性格や思考といった内面的な部分に徹底的に向き合い、自分自身が人間として魅力的に、成長していけること。さらに、追い込まれた状況の中で必死にもがく中で得られる、一生関わっていたいと思えるような最高の仲間と出逢うことができることです。僕が武者修行に参加しようと決めた理由も、ビジネスを学びたいというよりは自分の思考や性格内面と徹底的に向き合いたかったということなので、そういった意味でも武者修行に参加して本当によかったと思います。

 

二週間、本当に色々なことがありました。二週間の中で何回泣いたかわからないし、何回笑ったかもわかりません。「幸せだ」と数え切れないほど言いました。ただオレンジジュースがおいしいというだけであんなに心から笑顔になれる自分がいるということも初めて知りました。 終わって振り返りながらも、ノートや写真を見返したりして思い出すだけで涙が出そうになります。僕は高校のときサッカー部に所属していて、今でもそのサッカー部の友達が大好きなのですが、大学に入ってから「ここに帰りたい。またすぐに会いたい。」と思えるような家のようなコミュニティーをなかなか見つけることができずにいました。しかし武者修行を通してそういったコミュニティーを見つけることができたし、武者修行で関わった人とは一生繋がっていたいと、心から思います。

今までの人生で、他の人に対しても、自分に対してもこんなにも素直に、誠実に向き合ったことはありませんでした。自分の周りにいてくれる人を大切にしたいと言いながらも、実際は全然大切にできていなかったことにも気付きました。精神的にも体力的にも相当追い込まれたけど、それでも毎日夜中の23時まで色々な人と真剣に話をしました。ただただみんなのことを深く知って、受け止めたかった。自分のことを知って、受け止めてほしかった。一生繋がれるような関係になりたい。その一心だけで、二週間を過ごすことができました。自分の班の企画ももちろん大切だったけれど、それと同時に、2Bターム27人という大人数がどう一つになるか。それこそが僕があの27人の中で僕の能力や特長を生かして果たすべき役割、また果たしたいことでした。最初は自分一人でそれをずっと考えていました。でも自分の企画も大変な状況でどうしたらいいのかわからなかったときにそれを和也さんに話してみると、「やってみなよ。まずはみんなにそれをちょっとずつ話してみな。もしそれができたらめちゃくちゃ大きな人間になれるんじゃないかな」と言われて少しずつ周りの人にその想いを伝えてみるとみんなは満面の笑みで「一緒にやりたい」とか、「ありがとう」という言葉をくれました。あとはもう気づいたらそういった想いをみんながバトンのようにつないでくれて、気づいたら一つになっていた。みんなに頼って、素直に自分の想いを伝えるだけで自分の想いがみんなのおかげで実現された。実際にはみんなで自分たちの企画とは別にレストランを夜まで営業してバーを開き、みんなで一つのものを作り上げることができました。本当に幸せだと思ったし、みんなに感謝しています。人ってすごく素敵だなって思いました。

 

話は変わるのですが、考えてみればここまでのたった19年の人生の中で、本当にいろいろなことがありました。たくさんのものを背負ってきました。自分の感情を押し殺すこともあったようです。でもそれが当たり前になっていて、そうやって傷ついていっている自分にも気づくことができていませんでした。そんな中武者修行に参加していろんな人に自分のこれまでの人生や悩みについて話を聞いてもらって受け止めてもらったり、逆に話を聞いたりする中で、もっと自分の感情や心の声を素直に聴き、気づき、認め、受け入れるということをしたらいいということに気付きました。本当に自分がしたいことはなんなのか。今何を感じているのか。笑いたいなら笑えばいい。泣きたいなら泣けばいい。ちょっと憂鬱な気分なんだったら無理して笑わなくても誰かを頼ればいい。そんな当たり前に見えて実は一番難しいことが大事なんだと気づきました。やっと、いろんな荷物を肩から降ろして、本当になりたい自分になれた気がします。ただのオレンジジュースで心の底からの笑顔になれる自分。自分の企画に全然関係ないのに、自分の企画を一時中断してまで他のチームのためだけを思って無償の愛でお手伝いをしている友達を見て泣ける自分。そういった今の自分が本当に好きです。

 

今後のことですが、まずは今までみたいに頑張り続けることをやめてみようと思います。今までは色々と詰めてがんばりすぎることで、余裕も無くなっていたし、自分をすり減らしていたと思います。まずは武者修行で取り戻した気持ちの余裕や笑顔をしっかりと保って、自分の周りにいてくれる人たちに自分の幸せをシェアしていくことで、その人たちをちょっとでも幸せな気持ちにできたらいいなって思います。また、自分が心から本当にやりたいって思えるものを探していこうと思います。それがどのベクトルにいくかは、焦らずにここからゆっくり考えます。でも、一つだけ決めたことがあります。旅武者でインターンをしてみようと思います。自分が得た人生がガラッと変わるほどのこの大きな経験を与えてくれた武者修行をもっと多くの人に伝えたい、もっと武者修行をよくしたいという気持ちが強いので、やってみようと思います。やりたいから、やる。それ以上特に理由はいらないかな。と思います。今までの自分は必要以上に理由をつけようとしすぎていたと思うので。

 

 

まあでもいつまでも武者修行のみんなに甘えていてはいけないようなので、まずはゆっくりと落ち着いてみて、その後前に進みたいと思えたときに、ゆっくりと歩き出そうと思います。

 

最後に、武者修行の期間中に得た様々なことから得たことを軽く言語化してまとめてみたいと思います。(いろんな方の言葉もお借りしています。)

  全てのことを白黒つけて判断するのではなく、相手を肯定して、白黒つかないようなグレーの部分も、曖昧なことも全てを受け入れることができる人こそが本当に強い人である。

  自分の感情や心の声に気づき、認め、受け入れる。笑いたいときに笑い、泣きたいときに泣く。

  感情の一つ一つに名前をつける必要はない。

  自分の衝動を人生の中心に据えて生きる。

  自分が開いている心の角度より相手は絶対に心を開かない。怖いかもしれないけど、自分から心を開く。自分が心を閉ざすことで相手を傷つけてしまっているかもしれない。でも、自分から心を開くことで傷つく可能性があるのは自分。それを分かった上で開けるのが本当の強さ。

「お前は心を完全に開いてくれてるのがビシビシ伝わって来る。」って言われたときほんまに嬉しかった。

  無償の愛。相手に見返りを求めない。

  自分は理詰めにロジックを通して生きていくよりも、感情の赴くままに生きていきたいということがわかった。

  全てをみんなの前にさらけ出すことで逆に自分のことがよくわかったし、自分の人生の軸がはっきりした。自分って本当に人の人間味や温かさが好きなんだってわかった。

  みんな自分の人生に「想い」を持って生きている。

  自分は幸せなんだと思って生きると、それだけで幸せになれる。

  人の話を聴くときには自分の頭で咀嚼するのではなくて自分の目の前の発言者の思考や感情に意識を向ける。

 

 

 

様々なことを書いてみましたが、武者修行は本当に自分の知っている全ての大学生に参加してほしい、胸を張っておすすめできるプログラムです。和也さんはじめあんなに暑苦しく輝いている大人がたくさんいることを知りました。また、何にも代えがたい、一生関わっていきたいと思えるような仲間をたくさん得ることができました。これからもみんなと一緒に歩んでいきたいと思います。武者修行に関わる全ての人に感謝しています。

 

 

 

終わり。